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HOME > Topics > アーカイブ > 授業の様子: 2017年7月
Topics 授業の様子: 2017年7月
4期生 16回目の授業 座学:犬の問題行動の修正への取り組み方 実技:ノーリードでのコントロールに向けて・問題行動カウンセリングロールプレイ
「問題行動の修正への取り組み方」
について授業を行いました。
問題行動の修正に取り組むためには
まず、
・飼い主からの情報の収集の仕方
・問題行動に対する潜在的な獣医学的原因の評価
・情報から得られる行動学的原因の評価(行動の診断)
といった流れで、問題となる行動を体系的に
分析し、その要因を突き止めなければなりません。
そしてその要因を明らかにしてからは
・短期的および長期的な問題行動の管理方法
について、飼い主さんに指導する必要があります。
問題行動は、環境や飼い主の接し方・対応の仕方
なども大きな要因となります。
そのため、直接的な問題行動を学習によって
修正する前に、これらの要因を、適切なものに
修正する必要があります。
また、問題行動を継続させつづけると
その症状が悪化しますし、飼い主自身がすぐに対処できる
方法を伝えてあげないと、日常生活がままならなくなってしまいます。
そのためにも、長期的な行動修正のプランを提示し実行する前に
短期的な問題行動の管理及び対応方法について
まずは提案することが必須となります。
ドッグトレーナー育成コース講師:鹿野
座学は誘惑下でもノーリードで人のコマンドが聞けるように練習する第一歩として、名前に対して反応する、自らの意志で誘惑物から意識をそらす練習を中心に行いました。
おもちゃやフード・おやつがあってもできるように練習
一口に犬をハンドリングすると言っても、犬の誘惑物に対するモチベーションによってハンドラー側がとる対処が変わってきます。
名前を読んで誘惑物を回避するのか、そこにアクセス出来ないようなハンドリングをするのか、またタイミングはいつがいいのか細かく指導を行っています。
そして最後は問題行動カウンセリングを想定したロールプレイを行いました。
それぞれ、飼い主役とトレーナー役に別れ、本日座学で勉強した内容を実際に体験しました。
カウンセリングは限られた時間の中で必要な情報を聞きだし、何が原因でどんな対処をすればいいのか素早く対応することが必要になりますが、
思い込みによる決めつけにならないよう慎重に結論と対処を提案する必要もある難しい作業です。
今後も練習を行い、現場に出て即戦力となれるよう知識と技術を磨いていきます。
ドッグトレーナー育成コース講師:三井
(スタディ・ドッグ・スクール) 2017年7月25日 14:44
4期生 15回目の授業 座学:犬の問題行動 実技:人や犬との挨拶、ノーリードでのコントロール
講義を行いました。
犬の問題行動が生じる原因は多岐に渡ります。
以前は、問題行動が生じる原因は
全て上下関係の崩れと考えられてきましたが
そもそも、犬は人に上下関係を求めてはおらず
様々な問題行動には、それぞれ原因があり
問題によってその対応の仕方を変えなければならないことが
科学的にわかってきました。
そのため、問題行動の改善に係るためには
その問題行動に関する十分な情報を得て
系統立ててその問題を分析し、原因追求と
適切な治療指針を立てていかなければなりません。
また、問題行動治療、しつけ、訓練というのはそれぞれ
最終的な目的が異なるため、それぞれが何のために
行うものなのかを、専門家はしっかりと区別しなければなりません。
問題行動というとすべてしつけ不足と考えてしまうことが多いですが
その原因には病気などもあるため、十分な知識をもって
問題行動に対応しなければなりません。
ドッグトレーナー育成コース講師:鹿野
本日も実習はいつも通り復習を兼ねた説明からスタート。
飼い主教育を想定し、排泄のトレーニングと環境設定、寝床とクレートトレーニング、フセ、タテのトレーニング方法についてみっちり説明していただきました。
受講生間で抜けているところがないかフォローし合いながらも、いい緊張感を持って説明に臨めているように思います。
その後は散歩中を想定し人が前に来たら犬自身が進んでオスワリをする練習を行いました。
この練習は環境刺激をコマンドととすることで、犬が状況を判断してハンドラーがコマンドをかけなくてもその場にあった行動を発現できるようにすることを目的としています。
何でもかんでもハンドラーが制御するのではなく、その場にあった振る舞いを犬が取れることもしつけの一つなのです。
来週もみっちり宿題が出ていますので、受講生の皆さんがんばってください!
そして、その後はノーリードでのコントロールを目標にした犬へのアプローチの仕方についてデモを交えて説明。
ノーリードでも犬が喜んでそばに居てくれる般性強化子になるために小難しい理論はおいておいて、犬と楽しく遊んでもらいました!
理論ばかりが先行するとついつい忘れがちですが、生き物同士の本音のぶつかり合いができたのではないかと思います。
ドッグトレーナー育成コース講師:三井
(スタディ・ドッグ・スクール) 2017年7月18日 15:04
4期生 14回目の授業 座学:指導スキル、犬の問題行動 実技:ハズバンダリートレーニング、Leave it
「犬の問題行動」について講義を行いました。
ドッグトレーナーは、飼い主さんや犬にとって
教育者としての役割を担わなけばなりません。
そのため、ただ知識や技術をお披露目するだけでなく
それぞれの飼い主さんが理解しやすく、実践できる技術を
身に着けてもらえるような指導方法を常に心掛けなければなりません。
また、先生であっても、それぞれの飼い主さんの置かれている状況や
思い、困っていることなどに共感をもつ姿勢が非常に重要で
飼い主さんとの信頼関係が構築できるような
コミュニケーションも必要となります。
犬と関わる仕事だからといって、犬のことばかりを勉強するのではなく
より多くの人と関わり、人とのコミュニケーション能力を磨く必要もあります。
ドッグトレーナー育成コース講師:鹿野
今週の実技は先週に引き続きハズバンダリートレーニングを行いました。
ハズバンダリートレーニングの1つ目は動物病院での耳の診察を想定して練習を行いました。
ドッグトレーナーは犬のボディーランゲージを素早く読み取り、それにあった対応を取る必要があります。
先週はやや腰が引けていたカイルくんも診察台の上に乗ることに余裕が出てきました。
チワワの萌ちゃんは台の上でオスワリの姿勢を自ら進んで取れるようにトレーニング。ですから力づくで保定をする必要は一切ありません。
この後耳をめくり一定時間おとなしくしているところまでできるようになりました。
二つ目はハミガキを想定したトレーニング。
一口に歯磨きといっても、歯ブラシの存在に馴らす、ハミガキをしやすい姿勢をとる、マズル付近をさわるなど様々な要素があります。
今日は唇をめくり、歯ブラシを入れる前までを想定し、生徒さん自身がトレーニングメニューを考えてから練習に入りました。
犬の反応を見ながら、段階的にステップを踏むことで一般的に苦手になりやすいことでも問題なく行えるようになります。
あっという間に長い時間上唇をめくっていられるようになったダックスのべーちゃん。
犬の気持ちに寄り添うことは当然ですが、どれだけ丁寧に、犬の反応を見ながら素早くできるようにするかがトレーナーの腕の見せ所といえます。
そして復習も兼ねてLeave it という対象から気をそらす練習を行いました。
以前行った時とくらべ誘惑対象がより気になるものを使用し、より難しい環境で練習することで、実際の散歩などで活用できるようにしています。
コマンドの習熟度も上がり、おしえ方のバリエーションが増えていくことで生徒さんたちの自信もついてきたのではないでしょうか。
ドッグトレーナー育成コース講師:三井
(スタディ・ドッグ・スクール) 2017年7月11日 14:24
4期生 13回目の授業 座学:飼育環境の設定方法 実技:口輪の装着、ハズバンダリートレーニング
講義を行いました。
トレーナーの職業は、ついつい犬に新しい行動や
人にとって望ましい行動を教えることばかりに
目が向いてしまいがちです。
しかし、どんなにしつけやトレーニングをしても
適正な飼育がされていなければ、犬の福祉が害され
お互いの関係は良好にはなりません。
動物愛護法などでも適正飼育が謳われていますが
それぞれの価値観によった適正飼育を実践している状況です。
本日の講義では、行動学をもとに犬の習性を理解し
その習性を考慮した環境設定や人の対応の仕方について
講義を進めました。
犬は言葉が通じないため、経験論のみならず
科学的な側面でも犬の習性を理解し
適正な飼育を目指していかなければなりません。
ドッグトレーナー育成コース講師:鹿野
今週から実技は過去に実技で行った項目についてお客様に説明することを想定とした復習時間を設けました。
知識として知っていることとお客様に説明することは似ているようで異なります。
万人が納得のいく説明ができるスキルを身につけられるよう練習を開始しました。
その後は、噛みつく犬を想定した口輪の装着方法について犬をつかいながら解説。
(ワンちゃんの名誉のために、写真のワンちゃんは噛みません)
注意すべき点や系統的脱感作のレベル設定、使いやすい口輪等についてもお伝えしました。
また、後半はハズバンダリートレーニングについて解説&練習。
ハズバンダリートレーニングとは健康管理や治療などを受けやすくするため、所定の動作をさせるトレーニングのことを言いますが、犬のメンタル面も重要です。
力で無理やり押さえつけるのではなく、犬自らが進んでその姿勢をとったり、ストレスなく過ごせるよう、ボディーランゲージから犬の内面を読み取り、それに合わせた詳細なレベル設定と練習を行いました。
ドッグトレーナー育成コース講師:三井
(スタディ・ドッグ・スクール) 2017年7月 4日 14:28
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