犬のことをちゃんと知りたくて
安藤里莉さんプロフィール
スタディ・ドッグ・スクール認定ドッグトレーナー
小学生のころに里子だったダックス(いちご)を迎えてからずっと犬と一緒の生活を送る。中学生の頃から保護犬の一時預かりボランティアとして活動するとともに、当時、麻布大学で開催していたスタディ・ドッグ・スクールのしつけ方教室に参加し、犬のしつけやトレーニングに興味を持つ。高校卒業後は、動物関係の学校への進学と悩みつつも、栄養士の資格を取るため短大に進学。保育園の栄養士として3年間働き、退職後、犬について学びたい、深く知りたいという強い気持ちが捨てきれず「ペットドッグトレーナークラス」へ入学。 卒業後は小さいころからの夢である動物関連の就職という願いを叶え叶え、ペットショップに就職し、子犬の飼育管理を担当している。愛犬は自宅で生まれたミニチュアダックスのべーちゃん。2017年9月卒業。(取材日:2018・9月)
Q.犬の飼育歴を教えてください
はじめて犬を飼ったのは小学5年生、ブリーダーの繁殖犬であったいちご(でした。迎えたときは5歳半くらいでしたが、どっしりと落ち着いた性格でした。特に問題行動に悩まされていたわけではありませんが、もっと犬とコミュニケーションを取りたいという気持ちとしつけやトレーニングに対する興味から、知り合いに紹介されたスタディ・ドッグ・スクール(以下、SDS)に通い始めました。通う中で徐々に変わっていく犬の姿を嬉しく思ったのと、しつけやトレーニングを面白いと感じたことを覚えています。 また、2頭目として迎えたボーダーコリーのミミの存在も大きかったです。(ミミは麻布大学介在動物学研究室(旧動物人間関係学研究室)にいた犬で、校長の鹿野や他の講師もトレーニングに携わっていた。)ミミはなんでもできたので、「ドッグトレーナーってすごいな!」と)思いましたし、私自身もミミを通して色々な経験を積むことができました。 それから、保護犬のダックスを迎えたり、自宅で繁殖をして生まれたダックスを一頭残して飼育しています。
(ご自宅で生まれた子供がべーちゃんですね。)
そうです。べーちゃんを連れて育成コースに通いましたが、一番手のかかる子でしたね。
Q.入学前について、きっかけなどお聞かせください。
小さいころから動物関係の仕事に就きたいという気持ちがあり、高校1年生の頃から動物系大学や専門学校の見学に行っていました。ただ、高校3年になり、進学後の就職を考え悩みぬいた末、栄養士の資格を取得できる短期大学に進むことに決めました。卒業後は犬と同じぐらい子供好きということもあり保育園の栄養士として給食を作っていました。数年間働いた後、自宅で子犬(べーちゃん)が生まれ、SDSのパピークラスに通うようになったことをきっかけで、「やっぱり犬のことを学びたい!」と強く思いました。 そこからはタイミングよく仕事を辞められ、資料請求をしたあとはすぐに入学を決めました。
Q.入学にあたり不安はありませんでしたか?
中学生の頃から長い間SDSを知っているので、通うことに大きな不安はありませんでした。強いて言えば、授業についていけるのかなという不安だけでしたね。自分はトレーナーになりたいと思って入ったわけではなく、「犬についてちゃんと学びたい」と思って入学したので、周りとのモチベーションも含め、ついていけるのかなと思いました。 ただ、同期のみんなも面白い人たちですぐ慣れましたし、少人数制ということもあり、授業に置いて行かれることもなく楽しく過ごせました。
Q.受講した感想をお聞かせください。
授業は盛沢山な内容で、とても充実していました。定期授業は週1回ということで通いやすかったですし、座学で勉強したことが実技を通して身に着き、理解がしやすかった、座学と実技の両方が学べてよかったです。専門用語など、難しかったところもありましたけど、例え話しなども多くかみ砕いて説明していただいたので、よく理解できました。 また、自分の犬(べーちゃん)を連れてこられたのもよかったです。
Q.卒業後について聞かせてください。
卒業後は小さいころからの夢だった動物関係のお仕事に就くことができました。ペットショップに就職し、子犬たちのお世話をしています。仕事は店頭に立つのではなく、ブリーダーさんから子犬を迎えて店舗(ペットショップ)に行くまでの子犬たちの飼育管理です。決まった時間にご飯をあげたりお水をあげることや、飼育スペースの管理、お手入れなどをしています。小さい子犬たちの命を預かる仕事で、非常にやりがいを感じています。何よりとてもかわいいです(笑)。 入社前の面接では、ペットドッグトレーナー育成コースで犬についてやドッグトレーニングについて学んだことを伝えました。今、実際に仕事をしている中で、学んだことが活かされていると実感します。ドッグトレーナーとしての仕事ではないのですが、1頭1頭の子犬たちを見て、それぞれの性格/様子に合った接し方ができるなと。犬のボディランゲージを見て嫌な経験をしないように、気遣った対応を心がけています。
Q.将来の夢についてお聞かせください
まだ漠然とした夢ですが、将来は自分のお店を持ちたいなぁと思っています。犬の栄養管理にも興味があるので、生体販売のショップというよりかは、フードやグッズ販売をメインとしたお店。また、高齢犬を飼っているので、今はドッグマッサージについて勉強を始めました。栄養管理やマッサージなどのケア、人の栄養士の資格を持っているので、カフェなんかも楽しそうですね!