犬の本質を学べた
羽田宗春さんプロフィール
スタディ・ドッグ・スクール認定ドッグトレーナー
フリーランスの3Dグラフィックデザイナーとして活躍する中、ボーダーコリーを飼ったことがきっかけでフリースビードッグに興味を持ち、独学で競技に参加する。フリースタイル(音楽に合わせディスクを使った様々なトリックを行う競技)では全国大会に出場。2頭目のボーダーコリーと競技に参加する中、犬の本質を知りたいと考え、2019年4月スタディ・ドッグ・スクールペットドッグトレーナー育成コース(以下SDS)に入学。追記:2020年5月Inutelligence Laboratory(いぬらぼ)開業
追記:2020年10月国際的なドッグトレーナー資格CPDT-KAに合格
参戦記録
2017年:JFA フリースタイル D1MAX ファイナル出場
2017年:AWI JAPAN フリースタイル D2 ファイナル出場 <スーパーファイナリスト>
2018年:AWI JAPAN フリースタイル D2 ファイナル出場 <スーパーファイナリスト>
2019年:AWI JAPAN フリースタイル D2 ファイナル出場
(取材日:2019・11月)
Q.犬の飼育歴について教えて下さい
大学生の時にマルチーズを飼い始めたのが最初です。家では可愛がっていたものの、その頃は母や妹好みのピンクにおめかしした犬の散歩が気恥ずかしくて、自分では連れていってはいませんでした(笑)。その後は、マルチーズやシーズーを迎えずっと多頭飼育をしていました。そして、近所で生まれたボーダーコリーの瀬菜(セナ 雌)を迎えることになりました。ボーダーコリーは高校生の時に弾丸のように走りアジリティで活躍している映像を見たことを鮮明に覚えていて、いつか飼ってみたいと思っていました。瀬菜を飼い始めた当時は競技の世界のことなど何もわからなかったので、瀬菜と一緒にディスクだけ持ってスポーツカーで会場に行きました。会場につくと、めちゃくちゃ本格的な場で「何だここは!」と思いましたが、ボーダーコリーなので運動させることで、欲求を満たしてあげられるのではと思い競技をはじめました。その後、競技熱が高まり、競技向けに繁殖されたボーダーコリーの藍瑠(アイル 雌)迎えました。
Q.なぜ、ドッグトレーナーになろうと思ったのですか?また、SDSペットドッグトレーナー育成コースを選んだ理由はなんですか?
もともと専門的に犬のことを学びたい気持ちがあり、どこかのタイミングでと思っていたのですが、生活が変わったこと(ご両親の介護)をきっかけに、これもなにかの縁だなと考え思い切って通おうと思いました。また、簡単に言うと藍瑠の育成に失敗したんです。同じボーダーコリーでもショータイプの瀬菜とワーキングタイプの藍瑠では扱いが全然違いました。残した成績は藍瑠の方が高いのですが、藍瑠はポテンシャルが高いのですが繊細で競技にのめり込むあまり犬をダメにしてしまった。何がダメだったのか、色々な人に聞いてもよくわからず、犬の本質に結びつかなかったんです。色々と調べたのですが、誰々先生がありきなトレーニングではなく、ドッグファーストで根拠のある科学的な裏付けが知りたかったんです。例えば、単純にハンドリングといった場合、オビディエンスなど基礎的な訓練をすることで実力がつくこともわかるのですが、それ以前に犬という生物をちゃんと知っていきたいと言う気持ちが強くありました。調べていくうちに自分の知りたいことは行動学だとわかったのですが、さすがに今から犬以外のことも学ぶ大学に通うのはなぁと思っていたところ、行動学をベースにしたこちらにたどり着きました。もし、何事もなくそこそこの成績を残していたらドッグトレーナーなろうと思わなかったかもしれません。藍瑠のポテンシャルを潤沢に発揮してあげられなかったかもしれませんが、犬の本質に近づけた、新たな道が見えてきたので感謝しています。
Q.入学にあたり不安はありませんでしたか?
今の時代評判が悪ければすぐに広がりますが、それがなかったので不安はありませんでした。変な話、説明会でも授業料だけの価値があることを自信を持ってご説明いただけたので、間違いないだろうと思っていました。
Q.受講した感想をお聞かせください。
授業を受けたことで、色々独学で試行錯誤してきたことがどういうことだったのか、今では自分が犬にどういう学習をさせてきたかわかるようになりました。情報だけならネット上にいくらでもある時代ですが、先生方が学問として学んできたものと、私自身が見てきたものとがきちんとリンクできた、根拠があるということが確認できたことが良かったです。そして、突拍子のない質問にもきちんと答えてくれた。また、芸事を教える前にやること、つまり犬と向き合って精神的なものを含めてベース作りをしっかりすることの大切さがわかりました。芸はいつでも教えられる、ディスクドッグで言えばもちろんセンスやキャッチの練習は必要ですがその前にやることがある、やっぱりベースありきだなぁと。
実技では家庭犬のドッグトレーナーとして必要な、犬がどうやって学習していくかということをきちんとトレースできました。また、クリッカー(犬のトレーニング道具)をきちんと使うことは初めてだったのですが、新しいことを教えるきっかけとしてとてもいいと思いました。
選択実習はグループレッスンに参加している犬の変化が見られたことがすご~く良かったです。どんな犬でも絶対変わっていて効果がある。絶対効果があるので条件が揃えば自分でもやってみたいです。
犬が通う幼稚園での実習は教わってきたことを総合的に実践する場として、非常に意味がある、他の多くの幼稚園とちょっと違い、ここで体験できたことは非常に意味がありました。ちょっと話はずれますが、SDSの幼稚園は世の中にこれは良いからと勧められます(笑)。
授業を受けて、少なくとも自分が経験してきた範囲ではわからないことがなくなりました。自分が何をしているのか、また、飼い主さんがん何をしてしまっているかわかる様になったことが一番大きいです。
Q.現在について、将来の夢について教えて下さい。
出張トレーナーやお預かりをやっていきたいと思っています。今、犬の整体も学んでいて体のところを行動学と絡めてケアいけたらと思っていて、競技をしてきたからこそ体も精神面も基礎の部分をしっかりやっていくドッグトレーナーになりたいと考えています。競技も続けていきたいですし、ニーズがあれば教えていきたいと思っています。追記:2020年5月Inutelligence Laboratory(いぬらぼ)開業
Inutelligence Laboratory(いぬらぼ)
横浜市青葉区を中心に、ココロとカラダの両面からのケアをテーマとして、飼い主さまと愛犬とのかけがえのない日々をサポートしています。 2つのカテゴリーの8つのメニューに加え、飼い主さまのニーズに合わせたオーダーメイドによるサービスにも対応いたします。