動物をみだりに殺し、傷つけ、又は苦しめることのないようにするのみでなく、人と動物の共生に配慮しつつ、その習性を考慮して適正に取り扱うようにしなければならない。
と定められている。
多くの犬が家庭犬として飼われるようになり、最近では動物(特に犬)との生活は、人の健康に対してより良い影響があると数多く報告されている。しかしその 一方、「捨て犬」、「飼育放棄」、「不適切な飼育」など、犬の福祉に関する問題や、「不適切な排泄」、「過剰咆哮」、「咬傷事故」など、人や他犬へ危害を 与えるという問題も生じている。
それらの問題の多くは、家庭犬飼育者(飼い主)が、正しい犬の扱い方や教育方法を知ることで予防・改善することができると考えられる。また、このような問 題がなくなり、全ての飼い主と犬が「お互いに安全で安心できる」という関係を築くことができれば、今まで以上に我々は、犬達からの素晴らしい恩恵を受ける ことができると考えられる。
ペットドッグトレーナーは、家庭犬飼育者に、犬の習性を含めた正しい犬の扱い方、そして教育方法を伝えることにより、飼い主と犬とが幸せに暮らすことを支援するだけでなく、
全ての人と犬との共生、つまり「社会に受け入れられる家庭犬育成」を行う専門職であると考える。
日本ペットドッグトレーナーズ協会の『ペットドッグトレーナーの倫理綱領』は、専門職としての行動指針であり、責任の範囲を社会に対して明示するものである。
【綱領】